外の景色を見てみよう

私は夏休み明けから、ほとんど学校に行けなくなって、秋には完全なる不登校児。


半年、学校に行かなかったけど、完全に引きこもっていたわけではなかった。


中学の頃から男子にいじめられて不登校を経験。


同じ歳ぐらいの男の人が怖くて、私とは全く関係のない事で盛り上がったり笑ったりしている声すら、耳に入ってきただけで「私のことかもしれない」と怖くなった。

それが、知らない人であっても。

スーパーや、道路、病院、とにかくどこでも、面識のない人なのに、関係ないのに怖かった。


それほど敏感になって反応していた。


そして、精神科に通うまで自分を追い込んでしまった。


不登校してる間、一度だけ一人旅に出させてもらった事がある。

電車に乗って隣の県まで一泊二日。


地元では、神経過敏になり過ぎていた為、私のことを一切知らない人ばかりの土地に行きたくなった。


一人で電車に乗って隣県へ、私にとっては大冒険だった。


ただ、ワクワクしていた。


あんなワクワクは何年かぶりだった。

今思えば、家出少女みたいにも見えたかも!


あてもなくブラブラしていたけど、知らない土地では、同じ歳ぐらいの男の人とすれ違っても、声が聞こえてきても全然怖くなかった。


私は、どうやら男の人が怖いわけじゃなかったらしい。


地元では、いつどこで彼らと会うか、彼らと繋がりのある人に会うか、中学の頃にいじめてきた男子にも会うかもしれない…なんて先回りして常に意識していたみたいだ。



そう思って、楽になったのか、元々人見知りが激しいと思っていた私だったが、一人旅をしたおかげで分からない事があったり、道や駅のホームに自信がない時はすぐに人に聞いてみる!をする事が出来る様になった。

そして帰る頃には人見知りをだいぶ克服することが出来ていた。


たった一泊二日だったけど、この一人旅での収穫が後に私を助けてくれる事に繋がってくれた。

×

非ログインユーザーとして返信する