苦痛な空間
クラスの女子たちは私がまさか、男子から酷い言葉を言われてるなんて知らないかの様に接してきてくれる。
本当に気付いてないのかな?
私に聞こえてるってことは、周りにいる子たちにも聞こえてるはずだよね?
じゃなかったら私の勝手な被害妄想って事!?
中学から続いていたから、もうわけがわからなくなってきていた。
トラウマ状態。
女子は、普通にしてくれている。
男子は、クラスの数名以外は普通に接してくれていた。
と言っても、用事がなければ男子とは話す事はなかったけど(-.-;)
私になんやかんやと言ってくるのは、最初の2人から、気付いたら5人に増えていた。
その5人、クラスの中心人物となっていた。
①Aくん リーダー(留年し、転入してきた)
②Bくん リーダーの次に強い権力
③Cくん リーダーに気に入られている。少しいじられキャラ
④、⑤Dくん 、Eくん
この2人は仲がとても良くいつも2人でいた。最初は目立ってはいなかったが、強くて目立つリーダー達に憧れていたのか、強い者に合わせるタイプ。仲間に入って調子に乗っている感じ。
Dくん.Eくんの最初の印象は大人しい感じだと思っていたが、Aくん.Bくんの2人に影響された様で、
悪く言えば、調子にのって粋がっている。
って言う印象を受けた。
むしろ私の事を面白おかしく言って、嫌って、仲間に入れてもらったんじゃないか?って思うぐらいだった。
権力がある2人に憧れてる子分的存在にも感じられて私はそれがまた怒りでもあり、悲しくなった事だった。
最初の2人もそうだけど、あとの3人なんて、全く関係ないよね!?って思った。
私が通っていた学校は、授業によってはバスでの移動がある科目もあって、それがまた苦痛だった。
週に2回程。
バスって言う狭い空間にクラス全員が居合わせる。
私の耳には、ダイレクトに悪口が入ってくる。
バスの席は決まっていない為、私が彼等の近くに座らなければならない時は地獄だった。
毎回毎回、席が落ち着くまで飽きる事もなく彼等は言っていた。
『うわ。最悪。場所代わって』
『臭くなるわー』
『くさっ、くさっw』
『やめろよ!お前がこっち座れよー』
なんて言葉ばっかり。
実際、他にも言われていたと思うけど、今の私にはもう記憶がない。
嫌な記憶を抹消したかの様に思い出せない。
ただ、『臭い』って言葉だけは忘れられない。
すごく言われて傷ついた言葉。
すごく辛かった。
私、臭くないよ!って汚くないよ!って。ずっと思ってた。
汚いものを扱う様に、私を扱わないでほしかった。
悲しかった。
でも、彼等に直接なんて、どんな反応が返ってくるのか怖くて言えなかった。
言ったところで『は?』なんて冷たくあしらわれたら私はもっと傷ついてしまう。
クラスの中心人物の彼等の事だ。
大きな声でバカにする様に笑って余計に事が大きくなるって思うとすごく怖かった。
まだ1年生。
高校はクラス替えがない。
3年間もこの人達と同じ空間で過ごしていかなきゃいけないんだ…って思うと絶望的にすらなった。