他人の目が気になる

席替え後、

私の隣の男子は、私から机を離した。

間違いなく、私を汚いものとしていた。

いつも彼等は5人で教室の入り口付近に溜まっていた。

それが私にとっては、すごく怖い。

彼等の間を通って教室に入らなければならない。

彼等と同じ空間は空気が薄く感じる。


私が通った後は馬鹿にしたような笑い声が響いたり、

『来たーっ』

『くっさ!』って小さい声が聞こえてくる。


毎日毎日、ビクビクしていた。

一人でいる時はもちろん。

友達といる時も、心ここにあらずな感じだった。

友達と喋っていても、うわの空って事がほとんどだったかもしれない。


友達の前ではいつも空元気な私。


私なんかが楽しそうになんてしていたらいけない。


私のくせに、楽しそうに生活していたら、調子に乗ってるって思われてしまうかも。

と、謎な考えまで浮かんできた。


カラッと明るくしていないと、余計にイジメられてしまう。と考える反面、

明るくなんてしてて、逆に男子達の鼻に付いたらどうしよう。

あいつには響かない、って思われてもっとあからさまにイジメられたらどうしよう。

なんて、悪い方にばっかり考えが働いた。

誰といても楽しい事なんて全然考えられなかった。

あの頃、心から笑えていた事なんてあっただろうか?

よく覚えてない。



あの頃、もう何が何だかわからなくて、

自分の考えで行動が出来なくなっていた。


男子にこれ以上酷くイジメられないように。

いつも、それだけを願ってた。


毎日他人の目を気にして過ごしてた。

私はこうしたい。

でも、男子が怖い。って常に男子が私をどう見てるかで判断してた。

そんな事ばっかりしていたから、体は常に硬直。

席に座って授業を受けていても、少しでも目立たないように。

体をあまり動かさないようにしていた。

表情も強張っていたと思う。


そんな事を続けていた時。

登校中、私の後ろからリーダーのAくんが自転車に乗って過ぎて行った。

たったそれだけの事と言われてしまうかもしれないけど、私はたまらなく怖かった。

足がすくんでしまった。

心臓もバクバク。

怖くて学校に向かえなくなるぐらい震えた。

誰にも助けを求められなかった。

とっさに、家にいる母に電話をした。

そこだけ、まだよく覚えてる。

『お母さん…ツライ。今から帰っていい?』

って。

あの日、梅雨の時期で、確か小雨が降ってた。

私は学校に行かずに通学途中だったけど歩いて帰った。


母は、急にどうしたのか、とても心配していた。

また私が中学の時みたいになったんじゃないかと考えたんだと思う。


家に着いた瞬間、私は、母に抱きついた。

自分でもビックリした。

抱きついて大声で泣いた。

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