説得してこないで

私の不登校が続いていた事でどうしたら学校に行ってくれるのかと悩んでいた母は、私の小学校の時の友人の母に連絡をとって話しを聞いてもらっていたらしい。


私は覚えてなかったけど、

最近私の母と私の不登校の頃の話になり、

『〇〇ちゃん(友人)のお母さんに、あんたの部屋に入って話ししてもらったでしょ?怒られたの覚えてるでしょ?』

と言われた。


全く覚えていなかったから、そんな事があったんだ⁉︎と、すごーくビックリした。


何ヶ月も曖昧な理由を付けて学校を休んでいた私を、私の母も、友人のお母さんも、『怠け者病』かの様に思ったに違いない。


ただ毎日ダラダラ、ゴロゴロ好きな時間に起きて、好きな時に食べたり、寝たり、テレビを見たり…

側からみれば、何も考えずに『怠けているだけ』にしか見えなかったんだろう。

私が葛藤してる事なんてわかるわけもなく。


人の心って、見えないものだからこそ、他人にとても誤解を生みやすいと思った。


しかし私は何でその人から叱られた出来事を覚えていなかったのか。


母にその話しをされて、薄っすら、そういえば…?と状況を思い出せる様な、出せない様な…


多分、その友人のお母さんの言葉が私に響かなかっただけなんだろうな。


叱られたとは言うが、私には、『必死の説得』に感じたんだろうな。


なんて言うか、一方的な意見の押し付けにも感じたんだろうな。


その人は一度、母に聞いた状況だけで私を判断して叱ったんだと思う。

私の事をどうにかして学校に行かせようとしてばかりの言葉や、世間体、一般論、同じ歳の娘を持つ母の気持ちを代弁したのかもしれない。


でも私はきっと、この人も『わかってくれない大人』として判断したんだろう。


叱られても、右から左へ受け流していた状態だったかもしれない。


私の心の中は

『違う。そうじゃない。言いたくない。そんな簡単な事じゃない。』


『家にいれなくなる。学校に行かなきゃいけなくなる。休めなくなる。この人嫌だ。』



大人は、結局、似たような話しをして子どもを説得させようとするんだ。


似たような話しとは、世間体や一般論。


いじめを経験した事がない人には分からないだろう。


なんで普通に学校に行けないの?となるだろう。


言葉でいじめられたぐらいで。と、いじめの内容によっては、そう思う人もいるかもしれない。


体に暴力を振るわれたわけじゃない。アザも傷も残ってるわけじゃない。


でも、言葉のいじめって、だから怖いんだよ。

人には見えない心の部分だから、軽く扱われてしまうけど。


しっかり心にアザも傷も付いていて、しっかりそれが残ってる。忘れられないぐらいに。

消えないぐらいに。


言葉の暴力って、証拠も残らない。

なかなか気付いてもらえない。

私は、凄く怖いものだと思う。


そこに気付かないで、世間体や一般論で説得させてくる人たち。


それでも納得しない、言う事を聞かない子には、無理矢理言う事を聞かせる為に圧力をかけて、言う事を聞かせて安心している大人たち。


本人の本音を聞いて、しっかり受け止めてあげた事はあるのかな。

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