手紙が届いた日

雪が降る頃、クラスの女子が3人家に遊びに来た事がある。


まだ私が学校に行ってた頃に仲良くしていた友達。


その子達は、担任から手紙を持たされていた。


手紙っていうのは、クラス全員からの手紙。

しかも、一人一人が書いてくれていて、一人一人、封筒に入っているもの。


私が早く学校に復帰出来るように、みんなで授業中に書いたらしい。



先生本当に辞めて。と思った。


今度は何?

これ以上、余計な事しないで。

そっとしといてよ!

クラスメイトを巻き込まないでほしいと思った。

便箋と封筒をそれぞれが用意して、女子だけならまだしも、男子が便箋と封筒…?


男子が便箋と封筒を用意する事が一大事に思えてならなかった。

関係ない人にまで迷惑をかけたくない。


これ以上、変にスポットライトを当ててほしくない。

申し訳なさまで感じた。


私が一番気になったのは、やはり私をいじめていた男子達からの手紙だった。


彼らが私にどんな内容を書いたのか、封を開けるのが怖かった。

でも、授業でわざわざ書かせられた事だ。

悪い内容が書いてある訳がないと感じてはいた。

むしろ、マニュアルがあるかの様なありきたりな内容だろう…と察した。


友達の前では、そのたくさんの手紙を読むことは出来なかった。

自分の表情が強張りそうだったから。

私がどう反応するのか、想像できなかったし、

ここでどう反応したらいいのかを考えてしまった。

また人の目を気にしてた。


友達にはとても感謝している。

その日、『何で学校来ないの?』なんて聞かれなかった気がする。

そんな話しが出なかったように思う。


私が気にしないように気を遣ってくれていたのか、それとも、何も考えてなくてあの対応だったのかは私には分からないけど、とても居心地が良かったのを覚えてる。


学校であった話しをしてくれて、私は笑えていた。

プレッシャーや、焦り、嫉妬、妬みから、聞きたくないはずの学校やクラス、担任の話しが飛び交っていたけど、それを笑いながら聞くことが出来ていた。

たくさんのプリクラももらった。


『また遊びに来るから!今度はプリクラ撮りに行こう!』なんて誘ってくれて、気持ちが少し晴れた気がした。


学校を休み過ぎて、みんなからどう思われてるんだろう?

ばかり気にしていたから。


無理に、『学校に来て』とも言われず、

外で会う楽しみも考えてくれた。

自然に、私に気を遣わせない空気感を作ってくれた友達に今更ながらとても感謝している。


その当時は、張り詰めていた気持ちを緩めてくれてありがとう。とは思ってはいたけど、今ほどの感謝は出来てなかったかもな。


振り返ってみると気付けることもあるんだね

同じクラス内でのいじめ。

なのに、一つの教室の中でも、人が違うとこうも違うものかと思った。


いじめに気付いていたのか、いなかったのかは友達には聞けてない。

それでも、友達の力は凄い。

人は人に助けられるのかもしれない。



なら少数でも仲良くしてくれる子がいるならいいじゃない!と思う人もいるかもしれない。


ただ、いじめられたくなかった。

いじめられている私を感じたくなかった。

人から汚いもの扱いされてる自分を感じたくなかった。


私は、みんなとただ仲良くしたかっただけ。

それだけ。

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