何で?

どうして私なの?

どうして?

もっとおとなしそうな子だっているじゃん。

やっぱり私に何か原因があるのかな?

一度も話した事なんてないのに?

私、何かあなたに迷惑かけたかな?

私、何かあなたに嫌なおもいさせたかな?

私、どこがそんなに変かな?

私、どこが悪いのかな?

性格なんてわからないよね?

だって話した事ないもん。

見た目が変?

かわいくないからね。

何?

ひどい事言われる事が全然わかんないよ。


どうして私は仲良くしてもらえないんだろう。

どうして私は仲間になれないんだろう。

どうしてかな。

ただ、私は仲良くしたかっただけなのに。

私は仲間になって楽しく笑い合いたいのに。

それが、また出来ないかもしれない事が起こった。

私は、また、男子に言葉で傷つけられた。

高校生活の始まり

入学式が無事終わり、いよいよ高校生活が始まる。

席が近い女の子達とはすぐに仲良くなれて、携帯番号も交換した。


家に帰ってからは、その子達とメールをしたりして、これなら楽しくやっていけるかも♪って思って嬉しくなった。



4月も終わる頃、だいたいクラスの中ではいつも一緒に行動する仲の良いグループが決まってきた。


男子も女子も、仲の良い人達は決まっていて、私はほとんど男子と話すことはなかった。

話す時は用事がある時だけ。

雑談と言う名のコミュニケーションはとっていなかった気がする。


と、言うか、環境も人も違うんだから!と自分に言い聞かせていたなー。

でも中学のいじめを引きずっていたんだと思う。

私は、男子が苦手になってしまっていたのだ。

男子全員が苦手なんじゃない。

華やかで物怖じしない堂々とした目立つタイプの男子が苦手だった。

先生達からの評価はあまりよくなかったとしても、同世代から一目置かれるタイプの目立つ人間が苦手だった。

リーダータイプと言うか。

見た目もカッコよくて女子にもモテる。

少しチャラい様な、規則は破るのがカッコイイと思っているようなタイプの。



私は華やかで目立つタイプのグループじゃなく、地味目で影の薄いグループでもなく、至って中間的な存在のグループにいた。


華やかで目立っている子達がいるグループは、美意識高めの可愛い子達が集まっていて、私も可愛い子達のグループに入りたいなー。

可愛い子達のグループは、男子とも仲良く喋れてていいなぁ。

『男子から私はどう思われているか』を気にして考えてビクビク過ごしていくなんて、もう嫌だ!って思ってた。

男子とも仲良くしていきたいって思っていた私としてはすごく羨ましかった。


そんなまだ1カ月も経たない。

5月の連休前だったかな。

お互いのことなんてほとんどわからないはずだった頃。



嫌な予感。

あの時みたいな空気。

あれ…?

なんか、視線を感じる。

悪い意味で注目されてる気がする。

自意識過剰かな?

怖い。

怖い。

怖い。

体が固まる。

不安から離れられない

卒業式が終わってやっと彼らから、学校から、解放されたのに、不安は消えない。


次は高校。

仲の良い子達とは違う環境。

環境が変わる度に出てくる、

うまくやっていけるだろうか?という不安。


もう、彼らは同じ環境にはいないとわかってるはずなのに、何をビクビクしていたんだろう。


自分に自信のない私。

社交的じゃない引っ込み思案な性格が嫌になった。