その時に必要な人が現れる

その子とは話しやすくて私もすぐに打ち解ける事ができた。


何よりも、元クラスメイトと仲良くなると言う事が素直に嬉しかった。


彼女の名前はM。


Mは私のことを知ってか知らずか、私は彼女の誘いで元クラスメイトの男子との交流が増えた。


私をいじめていた男子のうち、2人は学校を辞め、あと2人は在籍していた。


主犯の2人が辞めた事で、あとの2人は調子に乗っていきがっていた。

その2人とは、私は彼らが卒業するまでずっと仲良くなる事はなく、接点もないままだった。


けど、Mのおかげでその周りにいた男子達とは、仲良くなる事ができ、番号やメールの交換まで出来るほど仲良くなっていた。


1年前の私の状況とは180度違っていた。

1年前の私に言いたい。


今が辛いからと言って勢いで自殺なんて、しないで良かった。って日が来るんだよ。


今、敵だと思っている人達がこれから仲間になるんだよ。


だから自殺なんかしちゃだめ。

今はみえないかもしれないけど、

必ず生きてて良かったって日が来るから。


その時の状況に合った必要な人っているものですね。

元クラスメイト

留年する前のクラスには良い思い出はない。

女の子達はいじめに関与せず、ずっと普通に接してくれていた。

私がそんな目に遭っていた事すら知らない子の方が多いかもしれない。


その中の一人。

背が高くてモデルみたいでクラスでは目立っている方の女子。

同じクラスで生活していた時はそこまで仲良くはなかったが、用事があれば話すぐらいの関係だった。

その子は、私が留年してから話しかけてくる事が増えた。


はじめは何のメリットがあって話しかけてくるんだろう?と不思議でいっぱいだった。

それから…

Aくんとの関係は今まで通り友達として。

だけど、距離は近くなった気がした。

やはり人間は、嫌われているという思い込みが強いと相手とは距離が出来るし、愛されていると思うと相手との距離は近くなる。


なにもかも気の持ちようだ。


夏休みが終わり、学校が始まると、Aくんとは自然と会わなくなった。

Aくんは高校を辞めていた事もあって、自然と付き合う仲間や、時間の使い方も変わっていったのかもしれない。


連絡を取る事もなくなり、今思えば、最後に会った時の事すら思い出せないぐらい自然と会わなくなった様だ。


そして、それからもう10年以上も会う事なく過ごしている。


Aくんと会わせてくれた友人には感謝している。

あの時、会わずにいたら、いじめられていた事だけが強く強く心に残っている事になっていたと思う。

きっと今も、Aくんや、その仲間の事も怖がって生きていたと思う。


私はAくんとの関係が終わり、夏休み後からは留年する前の元クラスメイトとの関係が出来る。


今度は、元クラスメイトの女子と仲良くなった事がきっかけだった。