義務教育

義務教育って制度はありがたい様な、ありがたくない様な。


あ、でも今となっては『有難い』とも思える様になったかな。

どんなに学校に行かなくても自動的に進級出来るし卒業出来るんだからねっ☆


この世の中って、学歴が大切とかって言ってて、就職するには、もはや高卒は当たり前ぐらいの条件になっていて。

中卒だと就職に不利になる事も多々あって。


だったら高校まで義務教育にしてよ!

って思ったりなんかもするんだけど。

まぁ、行きたくないわけだ。

学校=自分を出しちゃいけないとこ。になってるし。


私、中学からいじめで不登校なって、よく高校行ったな。って思うもん!

自分で言っちゃう!

本当にエライわー!( ̄∀ ̄)


実際、不登校中は、こんなに辛いなら学校なんか行きたくない!

進学や就職に響くと言われたって私は今が辛いのに先の事まで考えられないし、そんな想いしてまで学校に行かないと自分には未来がないかの様に言われて、余計に焦って辛くなる。


でも、登校拒否で学校に長い間行ってない子って色々なパターンがあるとは思うんだけど、

本当は、自分に危害が及んだり、そのままの自分でも楽しく過ごせる場所であるならば学校に行きたいんだとは思うんだよね。


ただ、行きたくなくなる様な人間関係があったり、環境があったりで。

自分でも予定外にそうなっちゃったわけであって。

どうせ学校行っても

楽しくないなー。

辛いなー。

恥ずかしいなー。

苦しいなー。

寂しいなー。

孤独だなー。

怖いなー。

不安だなー。

泣いちゃいそう。

でもここで泣いちゃダメだ。

ばかり感じちゃってて。


ましてそれを私は誰にも言えなかった。

自分の気持ちは常に得意の見て見ぬ振り。

何にも気づいてないフリ、

何にも感じてないフリして

先生や親にチクる(チクるって今言わない?笑)こともなく。

側から見たら、いじめられてるようになんて見えなかったかもなぁ。

同級生は、どこまで気付いてたんだろう?


何で学校来ないの?急にどうしたんだろう?って思ってる同級生達はたくさんいたと思う。


それを大人たちは、私が何を考えて、何を思って登校拒否になったかなんて分かるわけもなく『いい加減学校行きなさい』『甘えるんじゃない』『何で行かないの!』と言うわけだ。


わかるわけないよね。

何でもないフリしてるんだもん。

ただ、ひたすら具合い悪いフリ。

周りに言われる度、

『本当のことなんて言えないよ』って思ってたし。

だって周りに言えばオオゴトになるもん。

全ては問題を大きくしないため。

風化していくのを待つため。

私は、私を守るために本当の事は誰にも言えなかったな。

カウンセラーの先生

3年生のいつ頃か忘れちゃったけど、両親が中学校に行って、校長、教頭、担任と面談をした事があったらしい。

私はそんな事すっかり忘れていたけど、カウンセラーの先生を家に送り込む。みたいな話を出されたらしく、カウンセラーの先生もその場に居たらしい。


確かにカウンセラーの先生は家に来ていた。

三十代前半くらいの綺麗な女の先生。

どのくらいの頻度でどのくらいの期間来てくれていたのか全く思い出せないけど、私はこの先生に憧れていた事を少し思い出した。

ニコニコしていて穏やかで、ゆっくりとした雰囲気を作ってくれる先生。

でもそんな雰囲気を出してくれていても、カウンセラーと言う肩書きがあって、専門的で信用出来そうな雰囲気であっても、私はこの先生にも、本音は話していない。


誰にも本当のことは話すもんか。結局は、学校と繋がってるんでしょ。

誰が何と言おうと話しちゃいけない。


周りが私が休んでる理由を知りたいだけでしょ?

どんな手段を使ってこようとも話したら終わりだ。って思ってたから。

もはや、心に決めている状態!

周りは敵。

はい。頑固(笑)


カウンセラーの先生には、覚えてないけど、適当に(まだ学校に行こうとするとたまに体調が悪くて〜)とか。理由をつけて上辺だけの会話をしていた気がする。



じゃ、一体何に憧れていたのか?(・Д・)



それは、私もこんな風になりたいって思った。

それは、カウンセラーの先生になりたいわけじゃなくて、

私みたいに本音をなかなか言えない人たちが正直に心を開ける存在になりたい。

悩んでる人たちの話しを聞いたり、私の経験を伝えて力になりたい。って思ったんだよね。


まだうまく言えないけど、

カウンセラーの先生『だから』別に本当のことを言えるって事はない。

精神科の先生『だから』患者は本当のことを話せるって事もない。

私が本音を聞いてもらいたくなるのはそんな専門家って付くような肩書きや条件は一切関係してなくて。


私は、悩んでる人と同じ様な、似たような経験を過去にしてきた人。

それをどうにか乗り越えて今を生きている人に話しを聞いてもらいたくなるし、話しを聞きたくなる。

そう言う人に、心を開きやすくなるなーと思ってます。



そこには、同じ経験をしていない人には『どうせ同じ様にはわかってもらえない』って拗ねもあるからなのかもしれませんが(^_^;)


専門家だから。

確かに、専門的知識は大切だって思っています(^^)

カウンセラーだって、人の心をたくさん学んで解決して、を繰り返してその道のプロでもあることはわかってます。

精神科医だって、脳内のことや、お薬のこと等、私には分からない事たくさん知識があって、お薬で助けられる事も多々ある事もわかりました。

ただ、私は人の心はその人にしかわからない事があるって事。

見えないものだからこそ、渦中にいる本人がそれを素直に伝えられる相手がいたり、頼りたいな。って思える人がいるって大切だな、信頼できる存在って大きいな。必要だな。と、感じています。

おかしくなった?

時々学校に行っていたけど、男子たちの言葉と、あの何とも言えない私を見る冷めた目つきと不気味な表情が何ヶ月経っても変わる事はなく。

どうして私にだけそんな顔するの?

どうして私にだけそんな言葉で傷つけるの?

って恐怖は取れないどころか、一年も恐怖や不安を感じる事が多い生活をして、自分の何が悪かったのかを考えてばかりいた私は精神的におかしくなったようだ。


幻聴が聞こえたり、妄想も出てきた。


家の外から聞こえる若い男の人の声が、私をいじめていた男子たちの声に聞こえて、怖くなって部屋の窓から外見て男子たちがいるんじゃないかと必死に探した。

そいつらがわざわざ近所まで来て冷やかしに来たんじゃないかとザワついた。


でも、誰もいない。

近所を通りがかった人の声だったのか、最初から誰もいないのに聞こえてきた声だったのか、今でもわからない。

でも確かに聞こえた。

そこから神経が過敏になって、ちょっとした男性の声にもすぐに反応する様になったり、外から笑い声が聞こえてきただけで怖くて、私が笑われてるんじゃないかと思って、誰なんだ?とよく窓の外を見ていた。

見てたってより、見張ってた。の方が正確かもしれない。


その症状が出始めてから少しして、

母も、いい加減オカシイ。何があったかはわからないけど、内科でも外科でも異常なし。

でも私は具合い悪いと言う。

って言う母にとっては僅かな情報で、どうしたら良いかわからず私を精神科に連れて行った。


その時の診断結果を今、私も母も覚えていないんだけどね(笑)


薬を飲んだ記憶もないし、大したことなかったのかなー。


因みに。

母の事ばかり出てくるが、その頃、父は毎日仕事がとても忙しく、朝早くから夜は遅くまで仕事をしていてご飯を食べてお風呂に入ってすぐ寝てしまう生活だった。

母も父に相談したかったけど、疲れてすぐ寝てしまう父にほとんど話す時間もなく、一人で考え込んで大変だったと今は思う。

あの頃をうちの母は、『母子家庭状態だった』と言っている。


冬になり、受験シーズン真っ只中。

母は心配して、家庭教師を雇った。

けど私は受験勉強もなかなかする気になれなくて、その時大好きだった部活(引退していたけど)が強い学校を選んで受験した。

私立だったから、専願で落ちる事なく高校に入れた。

母は、公立に行ってほしかったけど、私がどうしても。と言うので、中卒になるよりは…って事で私立に入れてくれた。


高校受験の為に、冬は何度か学校に行った。

すると、やはり珍しいものを見るかの様にクラスメイトが私に注目する。

毎回その視線がすごく嫌だった。

みんなからどう思われてるかも、すごく気になった。

休み時間、後ろの席の男子から

『チエさん、精神科行ったの?』って急に言われて、

とっさに私は『え?行ってない』と答えた。

その頃、今より精神科ってものがまだ世間に浸透してなくて、病院も少なく、偏見も強かったのを感じていた私は、精神科に行った事がバレたりなんてしたら余計に私をいじめる人が増えてしまう。と怖くなって嘘をついた。



しかし、精神科に行ったなんて誰が喋ったんだろう。

母が担任に言って?

そして担任がみんなに喋った?

もしそうだったら、担任の先生って何なんだろう。

先生は信用出来ない。

私が言われたくない事を生徒に簡単に喋っちゃうの?

私が他人に秘密にしておいてほしい事すら先生は知らなかったのかも。

悪気がないのも困りもの。

人は信用出来ない。

私がどんな気持ちで学校に行けないのか、何で私の情報を勝手に報告するのか。

人は人に言われたくない事をバラす。

そして、余計オオゴトになる。

ややこしくなる。

だから親にも先生にも友達にも、誰にも簡単に相談なんて出来ない。


相談出来る時って言うのは、人に知れても問題ない出来事だと私が思った時。

本当に信頼できる人にだけ話せる。


出来れば、似た様な経験をしてきた人がいればもっといい。

その人の痛みを分かってくれる気がするから。