3年生になり

ほとんど記憶にないんだけど、

3年生は、ほとんど学校に行ってないと思う。

誰も私が不登校の理由を知らない。

学校には、体調が悪いからって事でずっと休んでるから。

もちろん両親も知らない。

私が仮病を使っていたことなんて。

母は、私が頑なに体調不良を訴えていたから心配してあちこちの病院に連れて行かれた。


当然だけど、どこも異常なし!

親は異常ないのに体調不良を訴えている私を見て余計に心配になる。

私は、あまり病院に行くと仮病がバレて休めなくなるんじゃないかと恐怖が襲ってくる。



担任の先生が、何度か、

今このタイミングで一旦来ないと学校に来づらくなるんじゃないか?と気をつかって、声をかけてくれる事もあり、私自身も、あまり休み過ぎて不自然だよなーなんて気にしてたりもしたから、時々は勇気を出して学校に通っていたりもした。

もちろん、いじめていた男子の私に対する態度は変わらない。


だんだん休む期間が長くなってくると、先生や母が騒ぎ始めた。

先生は学校で何かあったんじゃないかと騒ぐ。

母は、受験生なのにどうするのよ!まだ具合い悪いの?どうして行けないの?と騒ぐ。


私が休んでる間、ずっと近所に住んでいた女の子が私の家に宿題やお便りを届けに来てくれていた。

宿題やお便りが入っている封筒があるんだけど、そこには仲の良い子たちから毎日イラストやメッセージが書いてあって。

読むのが嬉しい反面、学校に早く行かなきゃいけないっていうプレッシャーもあった。


毎日毎日、本当にありがとう。と思うと同時に、申し訳なさと、ほっといて。そっとしといて。の気持ちが出てくる。


不登校やってる自分が情けなくて、恥ずかしくて、その女の子に私は届けてもらっておきながら一度も玄関に出て会った事がない。

いつも母に玄関先に出てもらっていた。


学校に来ない理由を聞かれたくなくて、

早く元気になって学校来てねって言われるのが怖かった。


その子が悪いわけじゃない。

そう言われる事があの頃、とてもプレッシャーだったから。

早く行かなきゃ、こんなに休んでて行きにくい。でも行くのが怖い。どうしよう。

勉強だってわからない。受験?何で高校に行かないといけない世の中になったんだ。

って勝手に焦ってた。

急な違和感はやっぱりそうだった

あの頃の私の中では何が起こったのか整理出来なくて、とりあえず、『突然男子からネタにされて嘲笑われる存在』になっている。

って事は把握できていた。


中学校時代は、実際何を言われたかほとんど思い出せないんだけど、

気付いたら、他のクラスの男子にも言われていて。

その他のクラスの男子っていうのも、また目立っていた仲間で。

3人からネタにされて、嘲笑われて、避けられ、廊下ですれ違ったり、少し近くに居合わせただけで傷つく言葉を言われたりしてた。


今まで普通に話をしていただけに、何で急に私なの?って、本当に意味がわからなかった。

私、何かしたかなぁ?

傷付けるような事でも言ったかなぁ?

いろんな事考えたなぁ。

でも、全部、『私が悪いからなんだ』って言うことを前提にして相手の事を気にして考えてたなぁ。

『私がかわいくないから』酷い事言われるんだ。とか、


『私が◯◯だから』標的にされたのかも。とか思ってばかりいた。

でも私は、気にしてないフリをし続けた。

平気なフリをし続けた。

親にも友達にも、先生にも誰にも相談出来なかった。

悩みを打ち明けられなかった。

いじめられている私は恥ずかしいと思っていた。

友達はこの事知ってるのかな?

って気にもなったなぁ。

私と一緒にいるけど、嫌じゃないのかなぁ?って。


私と一緒にいる=嫌じゃない=やっぱりいじめは私の勘違い。

って考えた事もあったけど、やはりその男子と目が合ったりすると男子の顔が引きつったり、あからさまに嫌な顔をする。


『やっぱり私の事言ってるんだ。気のせいじゃなかった』ってガッカリすると同時に恐怖でいっぱいになった。

そんな事があって、数ヶ月。

2年生も終わる頃、もう学校に行きたくない。

って我慢してきた私が崩れてしまった。

そして、登校拒否が始まってしまった。

急な違和感

中学2年の2学期が終わる頃(だったと思う)


それまでずっとクラスの男子とは当たり障りのない距離感で、楽しく笑って喋ったり、からかったり、からかわれたり、ある程度は仲の良い関係で過ごしてたんだけど、ふと、ある時違和感を感じて振り向くと、私の方を見て笑っている男子がいた。

別に今までなら普通に話しかけていた相手。

ただ、クラスと言うか、学年では目立っていて人気のある男子だったから、元々心のどこかでは少しだけ苦手だった。

嫌われないようにしなきゃ。

仲良くしておけば楽しく過ごせる。って。


だからなのか、その男子が私のことをネタの様に扱っていると感じて、

『あれ?私のこと?』って急に不安になった。

ただのからかいとは違う感じがして怖くなった。

『何⁉︎私のことー!?』って言う勇気があればまた違ったのかな。

その一言が言えない私は、急に怖気付いて、見て見ぬ振りをした。


私の気のせいだ!って気になってビビったくせに見て見ぬ振り。


でも、気になってるから耳はダンボ状態!

その男子が近くの席の女子に何か言ってる。

よく聞こえなかったけど、私のことに感じるような…?

『あいつのあれ、変じゃねー?笑』

『あの座り方もうける』って、言われても!

私には何が変なのか全くわからない。

別に目立った格好してないし、みんなと同じ制服着て、席に座ってるだけだし。

え?何⁉︎座り方?何が変だった⁉︎

って私は不安になってかなり動揺した記憶がある。


その間、怖くてずっと心臓がバクバクしてた。


今思い返しても、一体私の何が変だったのか全くわからないよ(笑)