いじめた側といじめられた側

とても久しぶりの更新となってしまいました。


またあの頃の続きを書いていきます。


私をいじめていた男子Aくんとの突然の電話は、思いもよらない内容となった。


みんなで行ったカラオケが楽しかったようで、Aくんは私ともっと仲良くなりたいという内容だった。


そして、きた。

『あの時はごめん』と言う言葉。

…やっぱり勘違いなんかじゃなかったのか。

私はそう思った。

『なんで私のこといじめたの?』って一歩踏み込んで聞く勇気は出なかった。


気にしていなかったように振る舞った。


どこまでも本当の事を知るのが怖かった。

自分がいじめられていた理由を知るのが怖かった。

自分のダメなところや、人から嫌われていた理由を知るのが怖かった。


聞いてダメなところは直そう。なんて考えられないぐらい怖くて避けていた。


人から嫌われるのが怖いんだ。

私のこと好きになってくれる人なんていないんだって、しっかり感じるのが怖かった。

だから私は自分がいじめられていた理由を知らない。



そしてAくんの口から驚く言葉が出た。


『俺と付き合って』


…。

!?


『は⁉︎ぇぇえーー⁉︎』

もう何がどうなっていたのか分からなかった。


一年前の私に教えてあげたいぐらい驚いた。

私を集団で言葉のいじめを繰り返していた奴に、一年後、告白されるなんて誰が想像しただろう。


私はAくんを好きではなかったが、いじめが本当に終わった様で素直に嬉しかった。


お断りし、これからも仲良く友達でいよう。と約束した。


都合の良い奴だなんて全く思わなかった。

ただ単に、いじめられていた事実に縛られてビクビクしていた自分から脱出できたようで嬉しかった。

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