キャパオーバー
私は、昔から我慢強い子だった。
感情を表に出さない子と言った方がぴったりかな。
小さい頃、注射が痛くても泣かずに我慢。
お腹が痛くても冷や汗が出そうになるぐらいまで痛いとも言わずに我慢。
そんな私が自分から早退を申し出るぐらい、その当時はキャパオーバーだったんだろう。
その早退をきっかけに、私は不登校となった。
特別何か大きな嫌な事があったわけじゃなかった。
毎日の言葉のいじめが積もりに積もって、もう頑張れなくなった。
気付いたら私は同い年ぐらいの男の人が怖くなってしまっていた。
どこに行っても知らない人でも、すれ違い様に何か言われるんじゃないかと、緊張して体がガチガチになってしまったり、
若い男の人の笑い声が聞こえてくると、私の事を笑ってるんじゃないかと怖くなったりした。
最初は、不登校になるつもりはないと、母には言って休んでいた。
けど、心の中では、もう学校に行くつもりはなかった。
体調が悪いから、治ったら行くから!
って、逆ギレかのように強い口調で母に言ったと思う。
学校に行きたくなくて、とにかく長く休む為に必死だった。